うわさに聞いてずっと気になっていた、台湾の森の中のリスのマーケット 松鼠市集 Squirrels Market へ行ってきました。
リスのマーケットは、台湾のクラフト作家作品を中心に、フード、古道具、書籍など、わくわくするモノやコトが詰まったイベントです。台中にある予約制の食堂 yokoneco / リスの食堂 のサンドラさんが主催しているマーケットなので、マーケット名にも “リス(松鼠)” を冠しています(たぶん)。
リスのマーケットは、ほかとは違う特徴がいくつかあります。そのひとつにアクセスの悪さがあります。開催地は台湾の真ん中あたり、南投縣の山の中。2010年からはじまったマーケットは、はじめは台中市内で開いていたものの、年々評判を増し、人の多さから次第に開催が困難になっていきます。そこで、数年前からは現在のような森の中で開催する形に落ち着きました。お客さんも出店者も満足のできる質の高いマーケットを目指した結果、その答えを森の中に見つけたようです。今では自然やキャンプと組み合わせたイベントは珍しくなくなってきていますが、当時は台湾でも珍しかったのだとか。簡単には行けない場所にありながら、年に一度の開催ということもあり、台湾全土から集まったお客さんで開始前から長蛇の列ができていました。
マーケットの広報デザインを担当している 佔空間Artqpie と、 Bakki Handmade のブースで開店準備の手伝いをして、いよいよ開場です。
日本からの出店も合わせて全部で30組近くが出店し、そこに3000人ものお客さんが集まります。お客さんも出店者も感じの良い方ばかりでほのぼのと優しい空気が流れています。
マーケットのもう一つの特徴に、毎年 “寄付” をしていることも挙げられます。今年は出店者から募った作品を公開チャリティオークションにかけ、そこで集まったお金を南投縣の小学校に寄付したのだとか。このことからも、優しい空気を感じられるのではないでしょうか。
正味5時間のリスのマーケットは、大盛況のうちに幕を閉じました。
マーケットのあとは、チームArtqpieのみんなでキャンプをしました。夜は鳥のスープや煮物など、翌朝はステーキやトーストにコーヒーと、バラエティに飛んだメニューが美味しくて面白かったです。
気になった方は、ぜひ松鼠市集のFBページをチェックしてみてください。台湾の森の中で、優しい空気を体験してほしいです。
(主催者のサンドラさん、チームArtqpie、関係者のみなさま、楽しい時間をありがとうございました。)
text by m. photo by w.