今年の9月、山鳩舎は高雄市鳳山區の Artist in residence プログラム「鳳山多寶粥」に参加しました。11月、このプログラムに参加したアーティスト全員の展覧会「LIVING IN CREATIVE FENGSHAN 近悅遠來生活在此城—鳳山多寶粥創意群聚展」が駁二藝術特区で始まり、わたしたちも最終日に見に行ってきました。
山鳩舎のテーマ「空気鳳山」のほか、香港の芸術家何倩彤、料理人の江舟航(日食生活)、家具の阿木司、鳳山のイラストレーター薛裊兒、アーティストのほかにも、鳳山で活躍する職人たち...、なかなかバラエティに富んだ作家陣です。
高雄というと都会というイメージがついてきますが、市街地から少しだけ離れた鳳山は、ほどよく緑があり、清の時代に造られた東便門、日本人の戦争遺産や、大きな公園や図書館、おいしい食べ物がたくさんあります。観光ではなかなか訪れる場所ではありませんが、ローカルだからこそ、異国をより感じて楽しむことができた気がします。この展覧会で鳳山の魅力が少しでも伝わったなら嬉しいです。
3年続いたこのAIRプログラムは今年で最後だそう。企画から展示までまとめあげた日青創藝に拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
展覧会場でもある駁二藝術特区は、高雄港で長い間閉鎖されていた広大な倉庫群を再利用した施設です。使われなくなった旧高雄港駅も残されたまま公園になり、線路は遊歩道になり、あちこちでマーケットが開かれて、観光客も多く訪れる高雄で人気のエリアに。アートやカルチャーの発信拠点になってます。
周辺のビルは、台湾アーティストのウォールペインティングが増えています。一見すると、ヨーロッパにあるスクウォットみたいです。
新しいお店も続々と増えていて、高雄もどんどん面白くなってきています。
text by m and w. photo by w.
UPDATED 2016.11.26 Architecture, Event, Taiwan