今年は、台湾高雄の地域プロジェクトに参加するということになり、しばらく高雄にいます。
ここでよくお世話になっているのが、高雄市立図書館。近年オープンした8階建ての超巨大図書館です。台湾だけでなく世界中の本が集められ、世界各国の図書館がひとつになったような素敵な場所です。時間があるときは技術資料やデザイン資料を読みあさりに行きますが、気がついたら全然関係のない本に集中してしまっています。
屋上には庭があり、緑に溢れる静かで快適な読書空間です。そこからは高雄港の風景を眺められます。高雄市は国際的な文化芸術中核都市として発展させることにも力をいれていて、市内にはこの他にも芸術関連に特化したアートライブラリーもあり、アートやデザイン関連資料の宝庫となっています。海外のアーティストから制作拠点として高雄に移住したいという声もききました。アーティストが増えると街は面白くなって、面白い街には人が集まります。こんな恵まれた環境で熱心に勉強している台湾の次世代も楽しみです。税収で街をデザインしまくっている高雄市ですが、将来性がある使い方だなあと思いました。
スイス発のハイクオリティなグラフィックデザイン情報誌 IDPURE。世界中のデザイン書籍や雑誌にアクセスできるという環境は本当に羨ましいです。
本を削って作られた彫刻があったり、本で作られたカウンターがあったり。
text and photo by w.
UPDATED 2016.03.29 Architecture, Taiwan