南方澳 Nanfang’ao

10月吉日、台湾は宜蘭縣の小さな漁村 南方澳 へ行ってきました。

宿泊したホテルは、 THE NEW DAYS 。旧日新大飯店を大胆にリノベーションしています。運営は、台湾の雑誌about:を手掛けている 關於地方工作室 。無駄のない美しいホテルです。

このホテルの2Fにあるギャラリーで開催中の 今晚我是手 個展「要不要一個人去看海 (ひとりで海を見に行きませんか)」を見てきました。南方澳の写真と、手書き文字の詩の作品です。いろんな場所で彼女の文字を見かけましたが、作品展を見るのははじめてです。生で見る文字の躍動感は小気味好く、中国語が読めればなお楽しめたと思うと少し悔しい気分です。

3Fに上がると、そこにはプロジェクターで映画鑑賞ができるスペースがあり、毎晩南方澳のドキュメンタリーが放映されています。この土地をより深く知ることができるツールの一つになっているようです。

このホテルのユニークなところは、極力無駄を省いたシンプルな創りであることもそうですが、南方澳と展示アーティストを絡めたZINEを出版しているところではないでしょうか。台湾全土だけでなく海外からもその存在を知った人たちがやってきます。ここでは、ホテルに来ることが目的で、ついでに南方澳を観光するという、いわゆる観光地の感覚とは真逆の作用が働いています。

そのほかにも、カフェや、オリジナル自転車のレンタルもあり、とてもシンプルなホテルでありながら「これだけあればいい」というものは全て揃っていました。必要と不必要のバランスが絶妙なのです。

宿泊した翌日、みんなで自転車を借りて海を見に行きました。天気にも恵まれて、自転車で初秋の海風を切って走るのが気持ちよかったです。

はじめて訪れた南方澳は、古いものと新しいものが混ざり合う、興味深く面白い場所でした。

(謝謝 Artqpie、今晚我是手、好朋友們)

text by w and m, photo by w.


2017-11-11 Architecture, Taiwan, Trip